ヤマト2199とアニメにおけるミリタリー描写
強いてどちらかと言えば、好きな部類の作品だと思う。
キャラデザが結城信輝だしね。
しかし、所々に見える
安っぽいヒロイズムや一体感の演出には辟易するなぁ。
雪風の乗組員が皆んなで軍歌を歌いながら
従容として死地に赴くとか、
一等ガミラス市民の軍人、と二等市民のわだかまりが
皆んなで歌をうたうことで、何となく解消されたような
感じになってしまうとか…。
最近の右傾化著しい日本の現状と、
もともと強い日本社会の同調圧力を考えると、
単に
「フィクションにおける演出」
と割りきって観るのは、非常に難しい。
そういった一種の
「脇の甘さ」
は、最近散見されるミリタリーネタのアニメ
(それと、アニメ等で描かれる軍隊や警察などの描写)に
遍くみられる現象のような気がする。
そういう部分での、ある種の無邪気さが怖い。